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がん免疫細胞療法
がん免疫細胞療法は、人が本来持っている「がんを排除する力=免疫」を用いた治療法です。免疫細胞は正常細胞には存在しないがんの目印を見つけて排除する力があります。しかし、からだにがんがある状態ではがん細胞の作用により、その力が働かなくなっています。がん免疫細胞療法では、からだの外で細胞を加工することにより、この機能を最大限に高めることができるのです。
投与する免疫細胞は、もともとご自身の血液に含まれていた細胞です。そのため、重篤な副作用はほとんどなく、からだにやさしい安全な治療法と言えます。
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)
NK細胞はノーベル賞学者のバーネットが唱えた「免疫監視機構」の主役を担う細胞です。他の細胞の助けを受けなければがん細胞を排除できないT細胞と異なり、常に臨戦態勢で血液中を循環しています。もう一つT細胞と異なるのはNK細胞はさまざまながんに共通して認められる目印を見つけて攻撃をする点です。この特徴により、NK細胞は体の中のあらゆるところで毎日作られる数千個のがん細胞を排除しているのです。
とても頼もしいNK細胞ですが、残念なことに加齢に伴いその機能が低下してゆきます。またストレスなどの影響を強く受けることも知られています。このような状態が進んで「免疫監視機構」が破綻してしまうことで、がんという病気が発症してしまいます。
細胞培養センター(CPC)
採取した血液は専用の細胞培養センターに運ばれて培養されます。約2週間の培養により、がんを排除する力を高めると共に、細胞の数も100倍以上に増やします。
品質管理試験
投与する細胞は以下の厳重な安全性試験と試験性能試験を実施し、高い品質であることを事前に確認しています。
安全性試験
- 抗無菌試験
- マイコプラズマ否定試験
- エンドトキシン試験
※投与する細胞に微生物や発熱性物質が含まれていないことを確認しています。
性能試験
- 総細胞数
- NK細胞含有率
- 細胞生存率
- 細胞傷害活性
※必要な細胞が十分に含まれており、かつがん細胞を排除する力が高いことを確認しています。
治療の流れ
治療内容等に納得した上で初診をご予約いただきます。
初診時に感染症の採血をさせていただきます。
治療期間
がん免疫細胞療法は2週間ごとに免疫細胞を投与、6回投与で1クールとなります。
治療対象
血液の腫瘍を除く全てのがんに適用となります。
現在受けている治療と併用して実施できます。
がんの治療目的だけではなく、術後の再発予防に対しても効果が期待できます。